Sympathy For The Angel
何も言わさず救急車に押し込まれ、ごく近距離の医大附属病院へと導かれる。
ICUに入ると、美優紀の体は掛け声と共に担架から治療ベッドに移され、看護師達にその状態を隈無く調べられている。
様々な急患とその対応に追われる医師や看護婦達を目の端に認めた。
美優紀の側から離れたくなくてその手をずっと握っていたのだが、八神諒に「邪魔だ。廊下に出てろ」と、邪険に言われると、それに従うより他無かった。
「酸素補給!オピスタンの用意。無いならβブロッカー持ってこい!」
専門用語が飛び交うICU を、肩を落として後にした。
ICUに入ると、美優紀の体は掛け声と共に担架から治療ベッドに移され、看護師達にその状態を隈無く調べられている。
様々な急患とその対応に追われる医師や看護婦達を目の端に認めた。
美優紀の側から離れたくなくてその手をずっと握っていたのだが、八神諒に「邪魔だ。廊下に出てろ」と、邪険に言われると、それに従うより他無かった。
「酸素補給!オピスタンの用意。無いならβブロッカー持ってこい!」
専門用語が飛び交うICU を、肩を落として後にした。