Sympathy For The Angel
ユキノもルカもスズも、皆それぞれに容姿もタイプも違う。

ユキノはギャル系だし、ルカはインテリ系だ。スズはお嬢系。

だが皆、紅蓮と蘭を護ると言う結束の元に集ったかけがえのない仲間達なのだ。


「……樹や本部の幹部に聞いても、あいつらがやってる事の理由は話してくれないんだ。明日の金曜日、幹部会議があるから、もう一度掛け合ってくる」


「……もしこんな事続けるようなら……」

「抜ける、とか言わないよね?」


弱気なスズの声に、私は脅して睨みを効かせた。

「……スズが抜ける前に、私自身がケリつけるよ」



下のコ達に、これ以上辛い思いをさせたらチームが成り立たなくなる。


そうなる前に、なんとかして打開策を見つけなければ。



暗い気持ちを抱えたまま、私は店から逃げるように立ち去った。



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