Sympathy For The Angel
「ハヤト、夜はどうするの?また『camellia』に行くの?」

「今月一杯まではクラブに出ます」

「アンタも学校には行きなさいよね。一応受験生なんでしょ」


エリカの世話焼きらしい発言に、ハヤトが泣きそうな顔をした。


「あれ?美優紀は学校は普通に行って良いの?発作が起きやすいとか何か、制限とかは?」


そこを確認するのをうっかり失念していた。


「普通に生活する分には問題ないです。発作もないですし。それに、このお家からの方が学校には近いから、すごく助かります」

「薬も大丈夫?薬は使ってる?」

「いえ、何も。激しい運動とかしなければ大丈夫です」


美優紀はまた、にこりと笑った。


「苦しくなったらすぐ言ってね?あと、ハヤト?美優紀の病気の事で気を付けなきゃいけない事があったら、すぐに教えて」

「分かりました」

「私夕ご飯作ってくるから、少しずつ皆で片付けを手伝ってあげて」

「はーい」と、三様に返事が返ってきた。

それを聞き届けた私は、キッチンに降りて冷蔵庫からレバーを取り出した。




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