Sympathy For The Angel
ご飯を磨ぐとサフランを使い、サフランライスを作る。

カレーは拘りもなく、ただ肉をレバーに替えてそれを刻んで入れた。


ふふふエリカめ、レバーカレーに騙されるがいいさ!


そして、ほうれん草のおひたし。

コンソメの溶き卵スープ。

デザートにはりんごの中身をくり貫き中にシナモンと砂糖を入れて焼いた、焼きりんご。


この家で、誰かと一緒に食事を共にするのは何年振りの事だっただろうか。



「はー!片付け終わったよー!」

「ちょうど出来たよ。いっぱい作ったから、おかわりしてね」


美優紀の部屋からぞろぞろと3人が出て来たのでダイニングのテーブルへと彼等を座らせた。


んー。こういう事をしてると、女の子らしくてむず痒い。



でも、独りじゃないってすごく良い。



人数分の皿に料理を盛り付け美優紀にカレースプーンを渡していると、玄関のチャイムが鳴らされた。




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