Sympathy For The Angel
具合が悪いと言うのは私も聞いているし、事実ルカの顔は蒼白だった。


うーんと言う唸り声はどうやら二人に聞かれていたらしい。

ぎょっとした二人が私の側から飛び退いた。

「でもさ、よくルカはシズや私に携帯かけられたよね?」

「なんか必死でシズに話していましたけどね……」


その話題が出ると、皆一様に黙りこんだ。



「大丈夫。シズはルカを溺愛しちゃってるから、別れるなんて事はまずないよ」

そう言って彼女達を慰め、その場にいた他の子達からも何か変わった事や危ない目にあったりしていないかを聞いて歩いた。




美優紀には途中で電話して、夕食とお風呂を先に済ませておくよう言っておいたが、snow drop で何だかんだを話し込んで帰宅したのは時計の針が9時半を指す頃だった。





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