二周年記念小説
好きって言えなくて 『先生→先生+BL』
俺は今、
片思いの真っ最中だ。
しかも同僚で同性に……
名前は吉柳稔。
背は高いが細身で
実年齢よりも若く見える。
最初はただの友人だった。
だけど、俺は稔に対して
普通じゃありえない
感情を持ってしまった。
幸か不幸か稔は
俺の気持ちに気付いてない。
そして今日も
普通に話しかけて来た。
「おはよ」
この心臓の音が
聞こえません様にと
思いながら返事を返す。
「おはよございます」
校内だから
敬語で話してみる。
「なぁ、今度の
休みに飲みに行かないか?」
「いいですけど、
二人でですか?」
ドキドキしなから
返事を待つ。
「なんだ、二人じゃ嫌か?」
やった!!と思った
俺は悪くないよな?と
自問自答してみる。
「むしろ、
二人の方がいいです」
思いっ切りストレートに
言ってみた。
「ぷっ、
そんな即答しなくても」
そしたら、稔が笑った。
「久しぶりだったので……」
無性に恥ずかしくなって
俯いてしまった。
「悪かった、
週末楽しみにしてるよ」
稔は自分の
担当教室に入って行った。
∮金曜日∮
今日は約束の週末だ。
内心ワクワクしてるが……
仕事が終わり、
今は午後九時。
「空閑先生、
飲みに行こう」
「はい」
学校を出て、
行きつけの店に行く。
「いらっしゃい」
顔馴染みの店員さんが
何時もの
席に案内してくれた。
席につき、
他愛もない話しをする。
生徒のこと、
他の先生達のこと
休みの日のこと
そして恋愛のこと……
「稔はさぁ、
結婚しないのか?」
自分で言ってて
悲しくなってくるけど、
稔だって何時かは
結婚相手が見つかるだろう。
俺は一生独身だけど……
「何だよいきなり」
不思議そうに
聞き返された。
「いや、
俺達もいい年だろ?
だから、何となく
聞いてみただけだ」
上手く笑えてるだろうか?
「匡はどぉ何だよ?」
「そもそも、俺は
モテないからなぁ~」
とりあえず、ごまかす……
「もぉ少し、
独身生活を
楽しむのも
いいと思うから
当分は結婚しないさ」
俺は心の中で安心した。
「そうか……」
「俺も何時か
いい人見つかれはいいな」
口ではそんなことを
言いながら、
気付かれない様に
チラッと稔を見た。
俺は叶わなくても
ずっとお前を愛してる。
END
片思いの真っ最中だ。
しかも同僚で同性に……
名前は吉柳稔。
背は高いが細身で
実年齢よりも若く見える。
最初はただの友人だった。
だけど、俺は稔に対して
普通じゃありえない
感情を持ってしまった。
幸か不幸か稔は
俺の気持ちに気付いてない。
そして今日も
普通に話しかけて来た。
「おはよ」
この心臓の音が
聞こえません様にと
思いながら返事を返す。
「おはよございます」
校内だから
敬語で話してみる。
「なぁ、今度の
休みに飲みに行かないか?」
「いいですけど、
二人でですか?」
ドキドキしなから
返事を待つ。
「なんだ、二人じゃ嫌か?」
やった!!と思った
俺は悪くないよな?と
自問自答してみる。
「むしろ、
二人の方がいいです」
思いっ切りストレートに
言ってみた。
「ぷっ、
そんな即答しなくても」
そしたら、稔が笑った。
「久しぶりだったので……」
無性に恥ずかしくなって
俯いてしまった。
「悪かった、
週末楽しみにしてるよ」
稔は自分の
担当教室に入って行った。
∮金曜日∮
今日は約束の週末だ。
内心ワクワクしてるが……
仕事が終わり、
今は午後九時。
「空閑先生、
飲みに行こう」
「はい」
学校を出て、
行きつけの店に行く。
「いらっしゃい」
顔馴染みの店員さんが
何時もの
席に案内してくれた。
席につき、
他愛もない話しをする。
生徒のこと、
他の先生達のこと
休みの日のこと
そして恋愛のこと……
「稔はさぁ、
結婚しないのか?」
自分で言ってて
悲しくなってくるけど、
稔だって何時かは
結婚相手が見つかるだろう。
俺は一生独身だけど……
「何だよいきなり」
不思議そうに
聞き返された。
「いや、
俺達もいい年だろ?
だから、何となく
聞いてみただけだ」
上手く笑えてるだろうか?
「匡はどぉ何だよ?」
「そもそも、俺は
モテないからなぁ~」
とりあえず、ごまかす……
「もぉ少し、
独身生活を
楽しむのも
いいと思うから
当分は結婚しないさ」
俺は心の中で安心した。
「そうか……」
「俺も何時か
いい人見つかれはいいな」
口ではそんなことを
言いながら、
気付かれない様に
チラッと稔を見た。
俺は叶わなくても
ずっとお前を愛してる。
END