暴走メイド萌
「佐和子の言う通りだ」

肝心な時におらんでこんな時には、しゃしゃり出て来た英一

「俺は完全に行き詰まっていた。自分の才能にも限界を感じてな…そんな俺の迷いを消し去ってくれたのが萌…お前だ」

涙ぐみながら切々と語る英一

そんな英一に

「だからって言ってモデル代貰えん!やら言わんけん安心しぃ」

あたしは、情けなどかけない。

「も〜う萌ちゃんってばドライやね」

「気持ち悪い事言って誤魔化そうとしてもダメやけんね。要はアンタの変態行為を容認しろって虫のいい事言いよぉだけってのは、お見通しなんよ」

コイツらの人生に光が差したかも知れんけど…あたしには悪夢なんだよ。
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