【続】朝の旋律、CHOCOLATE
「改めて見ると…哲も派手だねぇ…」
隣でイチャイチャしてる真ちゃん達にも劣らない気がしてきた。
「蜜さんの彼、って感じですよ?」
うふふ、と笑う雪音ちゃんを、まじまじと見つめた。
「…………ほんと?」
私、あんなのの隣に立って、見劣りしないくらい派手なの?
………なんか嫌かも。
結局、哲に着せたのは。
ベルベットの襟と、刺繍の入った、細身の黒。
白のシャツに、細い黒いリボン。
部屋で見た時は、普通にカッコ良く見えたんだけど、こうして見ると………どこのホストか、V系バンドか?っていう感じが否めない。
ああ…場違いだ。
ごめん哲…。
でもどうして、そのサングラスをかけてきたんだ…夜なのに。