【続】朝の旋律、CHOCOLATE


設置、俺が行ってやれば…良かった。

体調悪かった、のに。
申し訳、なかった。

可哀想に……
小さいのに…入院なんて…。

哲がいなくて…可哀想だったな…夜は眠れた、か?





「…い…磯部さん……?」

素で…言ってる?



「寂しく…なかったか?」

泣かなかった、か?



「……………」




やべぇ。
この人、本気っぽい…。


ゆっくり、微妙にたどたどしく、それでも畳み掛けるように話す磯部さんの声は。

婿様以上に、私を幼児だと…思ってる?




「あの…私、一応…成人女性なんですが…」

「……………」




ちょっ…なにその沈黙!

磯部さんは私を、小さい小さい言うけど!


ち…小さいのは乳だけで!
年齢は行ってるんだっての!



ましてや!
哲がいないと泣くとか!
哲がいないと寝れないとか!



どんな認識なんだ!!





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