【続】朝の旋律、CHOCOLATE


古い、古い、機械の音。
ごっとんごっとん、重くて低い、音。

新しいタイプの機械もあるけれど、ある程度同じ加工のものがないと、却って面倒くさい。

ひとつ、とか。
ふたつ、とか。

手早くやるには、やっぱり古くて、単純な作りのコレが一番。



一週間、休んでしまった私へのセクハラ。

…セクハラ、なんだけど。


多分、私と、彼らの人間関係が至極良いせいだと思うのだけど。

不快、というよりは。
強烈な冗談、なんだ。



シゲちゃんの、「いいなあ!突っ込んでみたいなあ!!」なんていう、有り得ないほど下品な発言も、哲の一睨みを誘発するだけの、もの。


哲が睨めば、皆、それ以上言わない。

いわば、哲をからかっているだけだ。

哲が睨むのを、待っている。




……私は、どうしていればいいのか、わからないのだけれど。



最近、睨むの遅いんだよっ…!!




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