【続】朝の旋律、CHOCOLATE
一曲目。
モンタニャールの詩。
曲順は、みんなで決めた。
初めに流行アイドルのメドレーか、アニソンを持ってくるか。
オセロや、モンタニャールや、カヴァレリアのような、本格的な曲を持ってくるか。
はたまた、南風のマーチのように。
観に来てくれている、私たちが教えている中学生の為に、コンクールの課題曲を持ってくるか。
最終決定を下した団長のセンスは、間違ってないと思う。
ほら、合わさる音は。
観客を呑み込んで、こんなにも、気持ちいい。
演奏者にとって、客席の顔は見えなくても、呑み込めたか外したかは、ほんとに良く判るんだ。
ぴったり合ったピッチは、楽団が楽団であることを誇らしげに。
観客も含めての楽団であることを、歌い上げる。