【続】朝の旋律、CHOCOLATE


二度と演れないと思った、イントラーダ。

金管八重奏。


コレが終われば、休憩。


前半4曲を、真面目に吹いた。
や、後半も真面目に吹くけど。


ちょっと唇が痺れて来たけれど、この金管八重奏だけは、失敗出来ない。


私と遼とが、この先、吹奏楽を続けられるかどうかの、瀬戸際にいた、曲。

私と哲とが、薄い壁越しの恋を、手にした、曲。



インパクトのあるこの曲は、決して難易度の高いものではなかったけれど。


一度は、哲に。

聴いて貰いたかった。


遼を含めた8人で作り上げた曲を、聴いて貰いたかったんだ。



原曲よりも、きつめに音を詰めた、私たちのイントラーダ。


哲。

私、主旋律、頑張るからね。



< 17 / 422 >

この作品をシェア

pagetop