【続】朝の旋律、CHOCOLATE
誰が誰を好きとか。
誰がどのくらい好きとか。
面倒くさいとしか思わなかった私が。
溺れながら、もがくように哲にすがりついて、まだ日は浅いのに。
なんだかそんな色んな“想い”が私を圧迫している気がする。
ひとつは、真ちゃんの彼女。
私が、何も知らない、とレスを打って10分後に来たメールは、愚痴のようなもので。
何通か、穏やかにレスポンスしていた私を。
あなたがハッキリ真也を振ってくれないから、と。
なじるような内容に、突然変わった。
私はそれに、振るも振らないもない、もう出掛けます、と送り返して。
携帯を投げ捨てた。
面倒くさい。
心底面倒くさい。
自分の彼氏、そこまで信用できないなら、別れて正解なんじゃないだろうか。
信用できないけど、愛してる、なんて。
私には、よくわからない。
だいたい、真ちゃんは。
“振られちゃった”って言ったのに。
あなたの面目、守ったのに。