【続】朝の旋律、CHOCOLATE


誰が誰を好きとか。
誰がどのくらい好きとか。

面倒くさいとしか思わなかった私が。


溺れながら、もがくように哲にすがりついて、まだ日は浅いのに。

なんだかそんな色んな“想い”が私を圧迫している気がする。



ひとつは、真ちゃんの彼女。

私が、何も知らない、とレスを打って10分後に来たメールは、愚痴のようなもので。

何通か、穏やかにレスポンスしていた私を。



あなたがハッキリ真也を振ってくれないから、と。

なじるような内容に、突然変わった。


私はそれに、振るも振らないもない、もう出掛けます、と送り返して。

携帯を投げ捨てた。




面倒くさい。
心底面倒くさい。

自分の彼氏、そこまで信用できないなら、別れて正解なんじゃないだろうか。


信用できないけど、愛してる、なんて。


私には、よくわからない。




だいたい、真ちゃんは。

“振られちゃった”って言ったのに。



あなたの面目、守ったのに。




< 172 / 422 >

この作品をシェア

pagetop