【続】朝の旋律、CHOCOLATE
携帯見られちゃったのョ、と真ちゃんが言ったのは。
なんの影も見ないまま、私と哲とが。
いっぱい荷物を持って帰り、各部屋のいろんな所にしまいおわった、少し後。
うん、見られちゃってたね。
頼むから、ロック機能を使ってくれ。
彼女の為にも、真ちゃんの為にも、…私の為にもな!
6時間寝る、と言ったのに、ほんの2時間程度で起きてきた真ちゃんは、哲の携帯に電話を掛けて来て。
蜜の部屋にいるよ、とだけ聞いてから、ノックもなく私の部屋に移動してきた。
上半身だけ、私のベッドに突っ伏してそれだけ言うと。
こともあろうに、再び寝息を立てた。
「ちょっ……真ちゃん寝ないでよ!」
「…ねーむいんですョ」
「まだあっちで寝てりゃいいじゃん!」
「…さみしーんですョ」
「幼児か!!」
「……蜜に言わ……あぁ寒…」
「……………………」
…さ…寒いの?
毛布、貸そうか…?