【続】朝の旋律、CHOCOLATE
返事なんか書かない。
全てはあなたの勘違い、迷惑だ、とすら、送る気持ちには、ならない。
強化してくれたパトロールカーの巡回は、時間がだいたい決まっていて。
当然、そのタイミングを回避しているのだろうと、思う。
ゴミなんか、欲しけりゃ持って行けばいいんだ。
別に、大したもの捨ててない。
「蜜」
「……」
「…………あ~…」
「……なに」
哲に対する私の態度は、素っ気ない。
ちゃんと、目を見れない。
怒ってるのかと思うと、悲しいし。
哲が、いくら探るような、静かな声を出したって。
…絶対まだ怒ってるし。
「………蜜」
「……配達行く」
職場の空気を微妙に悪くしているのは、私。
狭山久志じゃなくて、私。