【続】朝の旋律、CHOCOLATE
どうしよう。
哲が照れてる!?
心なしか、耳が赤いぞ!?
つられて、私まで。
熱くなった頬を誤魔化すように、そっぽを向いた。
婿様は。
本当に嬉しそうに笑うと、初々しいなあ!いいなあ!と。
哲の背中を、バシっと叩いた。
もう、いたたまれない。
婿様の馬鹿っ!
「あ、ねぇ、真ちゃんは?」
「ああ、煙草吸いに外」
若干ぎこちなく、話を逸らして、また豪華な彼女だったねぇ、って笑えば、哲は。
「…あいつ、胸だけで選んでるとしか思えねぇ」
くく、っと苦笑をもらして、蜜、しばらく真也に近付かない方がいい、と、肩をすくめた。
きっと。
さっき、写真を撮るときに。
真ちゃんが私の肩を抱いた時に。
物凄い睨まれた気がしたのは、気のせいじゃないんだ…。