【続】朝の旋律、CHOCOLATE
子犬が怯えるから、と。
壁にドアを取り付ける間、私と真ちゃんと、キラちゃん母子は。
オープンカフェで、抹茶風味のコーヒーを飲んだり。
留守番をしてくれている哲に、サンドイッチのお土産を買ったり。
キラちゃんの子供たちに、お祝いの、可愛い首輪を買ったりして。
時間を潰していた。
真ちゃんの、彼女とのことは、訊いてもいいのか迷ったけれど。
何も言わないのだから、きっと触れない方がいいのだろうと思って、訊かない、まま。
時折、携帯を見ては、そのまましまい込む真ちゃんは、私に似合う、と言って。
…………赤い革製の首輪を、買おうとした。
……私、真ちゃんの中でもMなんだね…。
…………
………チクショウ!
もういいよMでも!
でも痛いのも苦しいのも私!
嫌いだからね!?