【続】朝の旋律、CHOCOLATE


「……か、可愛かった、の?」

そんな、自分の子が急に欲しくなるくらいに…?

や~…、なんだかそれ…微妙な気分だよ?




「…いや、そうじゃなくて」


この前の…バストロ君?
眼鏡の彼。

あいつん時に……さ。




哲は。

蒸し返すようで悪いんだけど、と苦笑してから少し、視線を逸らせて。





「……やっぱり、俺に似てた方が…美人になると思わない?」


と。

きっと、言いたい事とは別の、言い方を、した。




「………なんでもない」


やっぱ…今は忘れて。
まだ、蜜と2人で…いたいし。


哲は珍しく、恥ずかしそうにそう、呟くと。

別に、根に持ってる訳じゃないんだ、なんて。



更に、目を逸らせた。





………て…哲…?

それ…根に持ってる……!!!
結構な勢いで根に持ってるよ!


…ごめんて!
ごめんってば!

ちょっ……自分で言っといて凹まないでよ…!!




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