【続】朝の旋律、CHOCOLATE
真ちゃんは、ひと通り熱いお茶を飲み、サンドイッチをつまんでから。
また顔白いなぁ…
哲が心配かけすぎるから。
まーた貧相になっちゃうじゃないのョ。
今日は早く寝かせて貰えよ?
無理かも知れないけど。
なんて。
笑いながらだけれども。
しかも若干、下世話だけれども。
きっと心配してくれているような事を言い残して、帰って行った。
靴を履きながら受けた、携帯の着信は。
きっと、あの彼女。
きっと、やっぱり。
あまり上手く行っていない、気がする。
微かだけれども。
舌打ちしたようにも見えたし、どこにいるの、とでも訊かれたのか、哲んとこだよ、と答えた声も。
私にはあまり、馴染みのない声だった、から。