【続】朝の旋律、CHOCOLATE
朝になって、Cメールが来ても。
私は平気だった。
ただちょっと。
……目覚めた私の隣で、未だ起きない哲に、ものすごい羞恥心と罪悪感を抱いただけ、で。
……や、うん。
「………哲、哲…起きないと」
哲~?
哲也さーん?
……………………。
「………………ごめんって!!」
ちょっと!
起きてよ!!
ごめんなさい!
ねぇ、ごめんなさいってば!!!
まだイきたくない、とか散々ゴネて、まだイかないでとか駄々こねて!
朝方まで寝かせなくて!
「………別に意地悪したわけじゃないんだってば!」
結局、哲がイかないまま、私が先に寝落ちる、という大失態。
「ごめんってばぁ………」
哲は。
目を開けないまま、拗ねたように、もぞもぞと。
私に素肌の背中を、向けた。