【続】朝の旋律、CHOCOLATE
「………う、ん」
「あ~…………」
私の足元に片膝をついたまま、哲は。
余所見………したような気がしただけで…してなかった。
うん、してなかった、よ。
なんて。
「……………哲」
ご………ごめん…。
私、チョーめんどくさい女だったね…!!
もー…………なんてこった。
こんなに女々しい気持ち、うんざりだ…!!!
「みつ」
エレンさんは、素知らぬ顔だけれど。
なんとなく、全てわかっちゃったみたいな目をして、私にブーツを履いてみるように、促した。