【続】朝の旋律、CHOCOLATE
仕事の話かも知れない。
でも私の話かも知れない。
哲は、部屋で待つように言ったけれど…。
私は、会長となら、会ってもいいと思った。
だって、孫は。
私が、というか弁護士が告訴したせいで、ストーカー防止条例違反だとか、傷害だとか、殺人未遂だとか…いろんな容疑で、裁かれる事になっているし。
息子は。
…強要…じゃなくて強姦…じゃなくて……
とにかく私を恫喝した、みたいな理由で、やっぱり捕まっている。
難しいことは解らないけれど、社長の知り合いの弁護士さんは、きちんとやってくれたんだと思う。
会長は。
急に歳を取ってしまったように、完全にうなだれた様子で。
婿様と、何かを話していた。