【続】朝の旋律、CHOCOLATE
「………哲…知っ…てたね?」
「……………ぃや?」
私は、どうしていいかわからずに。
とりあえず哲の胸に、顔を押し付けた。
深呼吸を2度しても、ちっとも気分は静まらない。
めちゃくちゃにかき回されたみたいに、気分が高揚したまま、静まらない。
「蜜、大根ある?味噌汁飲みたい」
「……なんて傍若無人な!」
あるけど!
大根あるけど!
金髪を掻き上げる真ちゃんは。
お土産いっぱいあるのに、と笑う真ちゃんは。
哲の、友達。
私の大事な哲の、友達。
小汚くて、セクシーで。
傍若無人で、とても優しい。
とっかえひっかえ、彼女がいて。
でも長続き、しないひと。