【続】朝の旋律、CHOCOLATE


哲は。

私が胸にコンプレックスを持っているのを、知っている。

外を歩けば、私の視線がふくよかな胸を転々と、羨ましげに彷徨うのを、知っている。


最近、そのコンプレックスな胸が、ひどく感じやすい事も。


…知ってしまった。


…………なんてザマだ私!




「…も、ほんと……やめ…」


「なんで真也が…蜜に下着買ってくる?」




……ああっ!?
やっぱり…それ!?

やっぱり怒ってたんだ!?



「し…しらな………っ」

「蜜の好きそうなデザインだし、ちゃんと詐欺ブラだ」



さっ…詐欺って言うな!!



「しかもワンサイズ大きい」



そ…そうなのー!

真ちゃんが、蜜はこのサイズなはず、って!

私、ちょっと膨らんだのかも!?



< 6 / 422 >

この作品をシェア

pagetop