陸上恋愛物語
そこには、新山 拓真先輩が立っていた。


なんで?


「七瀬。俺のこと覚えてるか?」



「えっ?はい!?も、もちろんです。」




拓真先輩に「覚えてるか?」って言われた。


なんで、そんなこと聞くの?

もしかして、私のこと覚えているの?


「そっか、もう覚えてないかとおもった・・・。」





「私が先輩のこと忘れたことなんて一度もないですよ。」


言葉が終わりに近づくにつれて

だんだん声が小さくなっていくことが分かった。



でも、先輩には聞こえていたのだろうか
「え?
……実は、俺も七瀬のこと…ずっと覚えてる。」


先輩?今、なんて・・・?
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