桃橙 【完】
「そこにいる、陶弥の妹になる」


「え…?」



訳がわからないとでもいうように俺と安芸を見比べる春河。



「話せば長くなる。それでも君には知る権利があると、私は思っている。どうかな」



父さんの言葉に、春河は弱々しく頷いた。
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