桃橙 【完】
帰り道。


お母さんから渡された携帯がなり始めた。


…なんだろう?そう思って携帯の表示を見ると



「…知らない番号、」



なんとなく出るのがためらわれて、そのまま鳴り止むまで携帯を持ったまま黙っていた。


それから家でお弁当を温めて食べようとすると



「あ、また…」



用事があるのかもしれないと思い、思い切って通話ボタンを押した。


その電話は―…
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