静かな涙【完】
「ほい」



先輩が私を見て手を差し出した…



えっ…



嘘…




手…手…手繋いでもいいんですかっ…




私は、ドキドキしつつもしっかりと先輩の手を握った…




お陰で、お化け部員の驚かす声なんて全く耳に入らなくて…




私と先輩はその場をスルーして行った。



今だ…



今しかない…



今だ…



今しかない…



今…今…今言わないと…




私は呪文のように呟く…
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