静かな涙【完】
次の日の朝、マラソンをする為に、準備をしていた私…



『『お早うございますっ!』』



部員の声で先輩達が来たんだと解った…



私は…



ドキドキしていて…




先輩の方へ振り向けなかった…



先輩が遠ざかる足音が聞こえて…



私は慌てて振り返る…


先輩は後輩の部員にあれこれ支持をしていて横を向いていた…



私は惜しい気持ちとホッとした気持ちが入り交じって…



『…』



……!!




先輩と目が合った…



一瞬、パッと目を反らしてしまったけど…
再び先輩を見つめる…


先輩は少し照れながら微笑んでくれた…



――――――――
―――――




この時から…




私は先輩の…いや…浩司の虜になったんだ…




あの優しい笑顔は3ヶ月前までは私のものだったんだ…

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