静かな涙【完】
私は微笑む…




浩司さんも優しく微笑み返してくれた…




浩司さんなら…




必ず、お姉ちゃんを幸せにしてくれる…




私の分まで…




私は、『じゃ…また…』と呟いて、水泳部員の元へ走って戻った…







後ろは振り返らずに…



私が戻ると、そこには京子ちゃんがいて…




私は何も言わずに…京子ちゃんにしがみついて泣いた…



『…うぅ…うわぁぁん…』



京子ちゃんは私の気持ちに気付いたのか、
肩をトントンと叩きながら慰めてくれたんだ…


ただ今は…




思いっきり泣きたかったんだ…



 
悲しい事なんて流れて消えてしまうようにと願いながら…

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