静かな涙【完】
私は京子ちゃんの顔を見つめる…




『…大きなお世話かもしんないけど、
後悔しないように‥ちゃんと‥ね?』




京子ちゃんがニッコリ微笑みながら…
私の背中を押した…




『早く、今しかないよ…行っておいで…』




私は、戸惑いながら頷く…




【どうにか】なんてならないかもしれない…


でも…



京子ちゃんに言われた通りかもしれない‥


今、行ってちゃんと気持ちを伝えて…


素直に『後悔してる』って‥


ちゃんと浩司さんに伝えたい。



お姉ちゃんに渡したくないって…



戻って来て欲しいって…


気持ちを伝えたい…




『ありがとう‥京子ちゃん、行ってみる』


京子ちゃんは大きく頷いた。





そして、涙を拭い浩司さんを追いかけた…
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