静かな涙【完】
『だから…河上が気にする事はないし、俺が勝手に告った訳だし…だからその…』


宮崎君は顔を上げて真っ赤になりながら、話す。。



『河上が先輩の事忘れられるまで…もしくは違う奴を好きになれる日まで…
側に居たいんだ…』






『…………。』




何よそれ…



何処までお人好しなの…?




『……宮崎君って…馬鹿?』



『ええっ?!』



宮崎君は大袈裟に驚く…




『そんなの…余りにも酷すぎるじゃん…先輩の事ならまだしも、
他に好きな人が出来るまでとか…。』





『あぁ…うん…でもいいんだ。それで』




宮崎君は、そう言いながら水を一気に飲んだ。




『……本当…馬鹿よね…でも‥ありがとう…』




そう言いながら私は微笑んだ。




そして、宮崎君も照れながら笑った。


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