静かな涙【完】
智は私に背を向けた。



『……ごめん…。帰ってくれないかな…』




智の声が震えている…




背中が……




震えている…




私…




本当の本当に最低だ…





こんなにも、人を傷付けるとは思ってもみなかった…




最低……






最低……―――







『ごめんなさい…』





私はそう呟くと、智の部屋を飛び出した…。
< 165 / 248 >

この作品をシェア

pagetop