静かな涙【完】



―――――
―――




シャワーを浴びる音で私の胸は高鳴る。





今日だけでいい…





私は浩司に抱いて欲しかった。





夕焼けを見た後、浩司の「帰ろう」の言葉に大きく首を横に振った。





帰りたくない。




私はそう言って浩司に抱き着いた。




浩司は、ふっと笑みを漏らすと「よし!じゃあ今日は帰さないからな」と言いながらバイクに股がった。





私も大きく頷いた…





良かった…




例え1分でも1秒でも一緒に居たかったから…

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