静かな涙【完】
私はベッドの側に置いてあるパイプ椅子に座る…
『…綺麗だな…この花…お姉ちゃん見たいだよ…』
私はお姉ちゃんに微笑み掛ける…
『………』
お姉ちゃんが静かに私の方を向いた…
『………こ…こんな身体になっても…綺麗…?…笑わせないでよ…』
……
お姉ちゃん……。
お姉ちゃんは、口角を上げて…言った…
『…ちがっ…本当に…本当だもん…
お姉ちゃんは…綺麗で…私の憧れで…』
『……もういい…出て行って…出て行ってよっ!』
お姉ちゃんの手が…
花瓶に当たり…
パリンッ―――!
と言って花瓶が割れた…