静かな涙【完】
カフェオレを二つ頼み、一息着いた…。




あの日以来、会ってはいなかったけど、まだ一ヶ月も経って居ないのに、凄く久々に感じる…




『…俺さ……』





宮崎君はポツリと呟いた。




『真弓にずっと謝りたかったんだ…。あんな事して…』




宮崎君はそう言いながら、カランカランとストローでカフェオレを混ぜる…





『…あっ…謝るだなんて…それはこっちのセリフだよ…』




宮崎君は、えっ?といった表情で私を見つめた。





『私が…最低だった。まだ先輩の事吹っ切れていないのに中途半端な態度を取ってしまったから…』





思い出しても、私が悪い…。





『いやいや…真弓が先輩の事好きなのは承知の上だから…やっぱ俺が…』





『そんな事ない…私が…』




『いやいや…俺が…』











そうお互い見合わせながら『プッ』と笑った。






『どっちも頑固よね』





『そうだね‥でも、俺、謝れて良かった。』
宮崎君はそう言って微笑んだ。



『私も。』と言い返して微笑む。
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