静かな涙【完】
私は、宮崎君への気持ちを心にしまい、家の中へ入る…



『ただいま~』




玄関に一歩足を踏み入れると、見慣れた大きな靴があった…



浩司さんのだ…



リビングの方へ目をやると、お母さんとお姉ちゃんと浩司さんの声が聞こえてきた。




カチャ--




ドアノブを回す。




『『あっ、おかえり』』



三人の声が重なった。




『た…ただいま…』





そう言ってお母さんに目をやると、お母さんは視線を反らした…。
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