静かな涙【完】
『お姉ちゃん、今日、私、少し遅くなるから』


『はいはい。いってらっしゃい、気をつけてね。真弓。』



私には一つ年上のお姉ちゃんがいる…



優しくて、綺麗で…
私の自慢のお姉ちゃん!


名前は真紀子。



実は、浩司と同じ大学で浩司の一つ下の学年なんだ。



浩司は私の家にも、よく遊びに来るから、
お姉ちゃんとも仲がいいし…



私の両親も公認で…



何処に行くのも、浩司君と一緒なら…
と許してくれた。



浩司は、前に私の親に
「結婚前提でお付き合いしています」

と言った…



気が早いよ…
って思ったけど…



嬉しくて涙が出そうだった。
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