静かな涙【完】
『はい。クリスマスプレゼント!』



キラキラと輝く天使のキーホルダーを浩司に渡す。




「お~っ!可愛いなぁ~これ男が持っていていいもの?」



『いーに決まってるでしょ!彼女が送ったもんなんだからっ』



「そうかそうか。だよなありがとう。」




そう言いながら、浩司は鞄に付けようとした。




『ちよっと!そんな目立つところに付けないでよ!』



『・・・』


「・・・」



「ほら。やっぱり男が付けると変なんじゃん!」




『んなことないわよ!見えないところに付けとけば!』



「あっ、そうか。そうだよな、ここらへんに付けとくか・・」



鞄の中の方をゴソゴソとしながらブツブツと呟いている。




そんな浩司の横顔に胸がキュンとなり、そのまま頬っぺたにキスをした。




『大好き・・』



「俺も・・・」





そしてそのまま、熱いキスを交わした。
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