静かな涙【完】
新しい道
クリスマス、年明けも過ぎ新学期になった。



「河上さん、進路はどうしますか?」



眼鏡を掛けた担任の先生が私に問い掛けた。




本当は、こんな事がなければ私は浩司さんとお姉ちゃんの行っている大学へ行きたかった。




でも…




今では、少しでもあの二人から離れていたいって思っている…




「進学ですか?就職ですか?」



担任は、早く進路を決めて欲しいらしく、急かす様に私に問い詰める…




『まだ決めていないです…決まればまたお知らせします』




とだけ言い席を立った。
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