静かな涙【完】
『真弓、何ボンヤリしてるの?』



同じマネージャーの仕事をしていた京子ちゃんに声を掛けられた。




『さぁ、行こうか~』



『うん・・。』




・・・そして私達は、この思い出の詰まった水泳部ともお別れをした。




『京子ちゃん、イロイロありがとね。いっぱい助けられたし励まして貰った』




『なーに言ってんの?水臭い。当たり前じゃん友達なんだから』



そう言って京子ちゃんは微笑んだ。




『じゃあ、お互いこれからも頑張ろうね。
向こうに行っても手紙書いてよ~』




そう言って、京子ちゃんは肘でツンツンと突いた。



『もち!書くよ~』




『うん・・解った!じゃあまたね』




京子ちゃんは、彼氏が待っている場所へ手を振って駆け出した。






さあ、私も帰ろっ!





明日からは留学の用意しなくちゃ!



新たな私の第一歩として・・
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