静かな涙【完】
そして、私は空を見上げ浩司の姿を思い描く。
風の噂で、体育教師になったと聞いた。
熱血教師って感じだろうな‥
なんとなく想像も出来る。
フッと笑顔になる。
カツン,カツン---
背後から足音がした。
「真弓?ご飯に行こうか」
『うん!』
留学先で知り合った、
私の今の恋人。
私は、もうあの時の様に泣くことはない。
だって、
今はとても幸せだから。
思い出が辛いとも思わない。
今となっては、沢山流した涙の数だけ幸せがあるんだって
思えるから。
沢山泣いたから、今の私が居る。
沢山傷ついたから、今の私が居る。
そして私は、恋人の腕に手を絡めた。
「おいおい、真弓今日は珍しいな、幸せそうな顔しちゃって」
と恋人が微笑む。
『うん!だって幸せなんだもん』
と私も微笑んだ。
悲しい思い出は‥
いつか素敵な思い出へと変わるんだ。
決して色褪せる事のない
私の素敵な思い出。
ね、そうだよね‥
浩司。
素敵な思い出をありがとう。
次に出会ったら‥
必ず笑顔で会いましょう?
もう静かに泣いてなんてないよと、私は胸を張って言えるから‥。
完
風の噂で、体育教師になったと聞いた。
熱血教師って感じだろうな‥
なんとなく想像も出来る。
フッと笑顔になる。
カツン,カツン---
背後から足音がした。
「真弓?ご飯に行こうか」
『うん!』
留学先で知り合った、
私の今の恋人。
私は、もうあの時の様に泣くことはない。
だって、
今はとても幸せだから。
思い出が辛いとも思わない。
今となっては、沢山流した涙の数だけ幸せがあるんだって
思えるから。
沢山泣いたから、今の私が居る。
沢山傷ついたから、今の私が居る。
そして私は、恋人の腕に手を絡めた。
「おいおい、真弓今日は珍しいな、幸せそうな顔しちゃって」
と恋人が微笑む。
『うん!だって幸せなんだもん』
と私も微笑んだ。
悲しい思い出は‥
いつか素敵な思い出へと変わるんだ。
決して色褪せる事のない
私の素敵な思い出。
ね、そうだよね‥
浩司。
素敵な思い出をありがとう。
次に出会ったら‥
必ず笑顔で会いましょう?
もう静かに泣いてなんてないよと、私は胸を張って言えるから‥。
完