静かな涙【完】
リビングに入ると、沢山のご馳走が並んである…



なに…?



今日何の日…?



私の誕生日でもないし…お父さんやお母さんの誕生日でもない…




『やっと降りて来たわね。冷めちゃうから早く』



母が急かせる…




『はいはい…』




お姉ちゃんの居ない食卓…



お父さんは既にビールを飲んでいて、出来上がっている…




『今日はね…お父さんとお母さんの結婚記念日なのよ』




お母さんが嬉しそうに話した。




なるほど…




それでか…



私は頷きながら椅子に座る…
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