静かな涙【完】
私は、お姉ちゃんと浩司さんの後ろを、少し距離を置いて歩く…




ここは、割りと大きな公園で、
中央には池があってボートも乗れる様になっている…



お日さまが、お姉ちゃんと浩司さんを照らし出していて…



お似合いだなと思った…



色の白いお姉ちゃんが、楽しそうに笑っている…



浩司さんも…



お姉ちゃんに、あんなに優しい笑顔で…笑っている…



私は…




本当に浩司さんの彼女だったんだろうか…




錯覚…妄想だったのではないかとも思えた…



それほど、私とお姉ちゃんと浩司さんの距離は遠くて…




走っても…



走っても追い付けない様な気がした…
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