静かな涙【完】
あの日から、俺は責任を取ると決めたんだ…
真弓との幸せな時間を自分で壊してしまった…
あの時間は…
もう戻らないんだ…
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『真弓ーお待たせ~』
真紀子さんが、真弓へと手を降る。
真弓はピョンピョン飛びはねながら手を降っていた。
『お姉ちゃん~!』
真紀子さんは真弓に微笑み掛け、俺へ視線を向けた。
『浩ちゃん、またゆっくり話そ。私達の事…』
「…そうだね…」
俺は真紀子さんに微笑み返すと、
ゆっくりとボードをこいで真弓の元へ向かった。