静かな涙【完】
――――――――
―――――
そんな事を考えているといつの間にか、見慣れた風景が視界に入る…
「じゃ、俺はこれで」
『『ありがとう』』
パタン――――
浩司さんは車を家に横付けし、
私とお姉ちゃんを見届けて帰って行った…
『……』
『……』
私とお姉ちゃんの間に沈黙が流れる…
お姉ちゃんは、浩司さんの車が小さくなるまで見つめていた…
『…お姉ちゃん…中入ろ…疲れたでしょ?』
『……うん…』
お姉ちゃんが小さく返事をする…
私が車椅子を押すと、お姉ちゃんが何か言い掛けた…
『…真弓……ちゃん…浩ちゃんの事…まだ好き…?』
私は車椅子を押す手が止まった…
―――――
そんな事を考えているといつの間にか、見慣れた風景が視界に入る…
「じゃ、俺はこれで」
『『ありがとう』』
パタン――――
浩司さんは車を家に横付けし、
私とお姉ちゃんを見届けて帰って行った…
『……』
『……』
私とお姉ちゃんの間に沈黙が流れる…
お姉ちゃんは、浩司さんの車が小さくなるまで見つめていた…
『…お姉ちゃん…中入ろ…疲れたでしょ?』
『……うん…』
お姉ちゃんが小さく返事をする…
私が車椅子を押すと、お姉ちゃんが何か言い掛けた…
『…真弓……ちゃん…浩ちゃんの事…まだ好き…?』
私は車椅子を押す手が止まった…