静かな涙【完】
そう言って、先輩は自分の肩をポンポンと叩いた。




私は…



嬉しさと恥ずかしさがごちゃ混ぜになって、
モジモジしていた…



勇気を振り絞って、先輩の肩にちょこんと頭を乗せる…



ね…眠れるわけないよ…



こっ…こんなに緊張したら…



私の体はピクリともしない程、硬直していた…



先輩が私を見てクスッと笑う。




そして、私の頭をガシッと掴んで、先輩の肩にくっ付けたんだ…



再び硬直しつつも…




先輩の鼓動と共に、私はゆっくりと目を瞑ったんだ…


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