椿山亜季人の苦難日記
興味をそそる人間なんて、そうそういなかった。
誰しもが普通。いや、まあ、自分も普通なんだけどさ。
普通の中に埋もれるのはつまらないんだよね。
本を読めば、その中に、普通じゃない世界が広がっていて、
その世界を知れば知るほど、周りの人間に興味がなくなっていった。
小学校も、中学校もそう。
自分に積極的に関わってくるヤツなんかいなかったから。
この高校に入るまでは、周りには、画一化した人間しかいないものだと思ってた。
世の中にはいろんな人間がいるんだと、教えてくれたのは、皮肉にもあの3人…
はぁ…。