椿山亜季人の苦難日記
誰かが泣くとこって、できれば見たくない。
そう思わない?
苦しさで潰れてしまいそうな、そんな背中見たら、独りになんてできないわな。
高校3年、春。
今日も、屋上には彼女がいた。
眼下に広がる、優しい色の桜に背を向けて、灰色のビルを黙々と描いている。
こういう行動をとるヤツは、大抵病んでいる。
どうせフラレて、また何か悩みでもできたのだろう。
…反応といい、本当に分かりやすいなぁ。
笑い事じゃないんだけど、ちょっと楽しくなる。
いいことあるといいねぇ?千歌ちゃん。
そう思わない?
苦しさで潰れてしまいそうな、そんな背中見たら、独りになんてできないわな。
高校3年、春。
今日も、屋上には彼女がいた。
眼下に広がる、優しい色の桜に背を向けて、灰色のビルを黙々と描いている。
こういう行動をとるヤツは、大抵病んでいる。
どうせフラレて、また何か悩みでもできたのだろう。
…反応といい、本当に分かりやすいなぁ。
笑い事じゃないんだけど、ちょっと楽しくなる。
いいことあるといいねぇ?千歌ちゃん。