椿山亜季人の苦難日記
「千歌は不安じゃないの!?」
受験勉強に付き合ってもらって、もし、俺が落ちたら責任がとれるか?
と、千歌に正論を言われ、亮介は、不満を口に出した。
「私、芸大A判定だから。」
あっ、そうか。
亮介は衝撃をうけた顔をしていた。
ムリもないね、千歌は授業サボり放題してるし。
「容量だけはいいからね~。」
と、口では言ってみたものの、
俺もそれなりに、傾いだ。
ああ、あと半年もすれば、
隣にはいないんだな
って。